EU 資源循環へ規制

EV製造 資源循環へ規制 EU、電池材料を再利用

50年温暖化ガス実質ゼロにらみ

 

 

 

 

EUは電気自動車の普及を加速させる(ドイツのEV充電所)=ロイター

ブリュッセル=竹内康雄】2050年に域内の温暖化ガスの排出を実質ゼロにする目標を見据え、欧州連合EU)が電気自動車(EV)などの電池生産の環境規制をつくる。生産過程で排出する温暖化ガスを申告させるほか、電池材料の再利用などを求める。EVが自動車の主力となる中、電池の循環利用を進め、環境配慮で世界で先行することを目指す。

EU欧州委員会が20年12月中旬、電池に関する規制案を公表した。EVのほか、産業や携帯用など幅広い電池を対象にする。規制案は今後、閣僚理事会と欧州議会で審議され、欧州委は早期に成立させたい考えだ。

電池は50年の温暖化ガス実質ゼロの目標達成に欠かせない。二酸化炭素(CO2)を排出しないEVの大規模普及に必要なのに加え、電気をためるための蓄電池としても活用できる。ただ電池の生産には貴重な資源を使う。レアメタル希少金属)のリチウムやコバルトなどは欧州外でとれる量が多い。

規制案によると、24年7月からEV用、産業用の電池を対象に製造工程を含むライフサイクルで出るCO2の排出量の申告を製造業者に義務付ける。電池は生産段階でもCO2が出るためだ。27年7月にはこれを強化して、ライフサイクル全体で出るCO2の上限値を導入する。これを守れなければ、EU市場で製品を販売できなくなる見通しで、企業は環境配慮の設計を求められる。

またレアメタルの再利用に向けて、27年1月にはEV電池などを対象にコバルトやリチウム、ニッケルなどの原材料の使用量を開示するよう求める。30年からは再利用の割合の最低値を導入し、製造業者に再利用の取り組みを促す。携帯用の電池に関しては、23年までに45%回収という現状の回収率目標を、30年に70%に高める。

欧州委は30年に全体の約15%にあたる3000万台のゼロエミッション車を普及させる計画だ。これが実現すれば、使用済みのEV用電池が大量に出ることが予想され、その前に資源循環のシステムを構築する狙いがある。

排出を実質ゼロにする目標はEUだけでなく日本や中国も取り入れていることから、世界的な脱炭素化の流れでレアメタルの需要が急増するのは確実だ。欧州委によると、EUのリチウムの需要は50年に足元の60倍、コバルトは15倍になるという。

EUが資源の再利用を強化するのは、20年3月に発表した「サーキュラーエコノミー(循環経済)」に関する行動計画の一環でもある。幅広い分野でリサイクルや再利用を促し「使い捨て社会」から脱却する目的もある。

調査会社ブルームバーグNEFによると、EVなどに使われるリチウムイオン電池は足元では約80%を中国が生産し、日本と韓国がこれに続き、その後に欧州諸国が位置する。EV需要が増えるにつれ、生産工場に近い電池生産施設の必要性が高まっているのに加え、EUでは戦略的な原材料・部品を中国など第三国に依存するのは危ういとの認識が強まっている。

EUは規制を強めることで、環境性能に劣る中国製品をEU市場から締め出すとともに、EU発の企業の育成を後押しする。これまでEUは官民で「バッテリー連合」をつくり、スタートアップのノースボルト(スウェーデン)に資金支援するなどして域内生産を後押ししている。欧州発の企業がアジア企業に挑もうとしており、「今後10年の動きがカギになる」(ブルームバーグNEF)という。

                  (日本経済新聞

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 ねこまる (49.98.136.30)  
ショーシャンクさん、こんにちは。 暫く調整が続いているアサカ理研ですが、 欧州の動きもレアメタルリサイクルには追い風ですね。 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68096370S1A110C2FF8000 今年はアサカ理研と山王が楽しみです。

 

 

ねこまるさん、こんにちは。

上の記事ですね。

リチウムイオン電池のリサイクルには、非常に追い風ですね。

 

私は、警戒をしながら、アサカ理研と山王だけ握りしめておきたいと思っています。